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兵庫県で他院でインビザラインは難しいと言われた人は?相談できる歯科医院7院
他院のカウンセリングで「あなたの歯並びではインビザラインは難しい」「ワイヤー矯正しか適応できない」と告げられ、治療を諦めるべきか悩んでいませんか。マウスピース矯正の可否は、実は歯科医師の診断経験や治療計画の立て方、保有する補助技術によって見解が分かれることが少なくありません。
この記事は、兵庫県内でマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)を検討しており、他院で適応外と判断された経験を持つ方のための比較ガイドです。各院の公式サイトで公開されている設備や対応症例、費用体系などの一次情報を筆者が中立的な第三者視点から徹底調査し、公平に整理しました。
記事内では、掲載各院の対応方針を一覧できる比較表をはじめ、難症例と診断される背景、ワイヤー併用などのアプローチ、兵庫県内の費用相場やセカンドオピニオン時の確認事項まで網羅しています。ご自身の希望に沿った選択肢を見極めるための客観的な判断材料としてご活用ください。
掲載各社の特徴一覧と選び方の整理
掲載各社の共通点と違い
本記事では、兵庫県内に拠点を置き、公式サイト上で「他院で難しいと言われた症例」や「抜歯を伴う難症例」への相談対応を明記している歯科医院7院を取り上げています。掲載各社は共通して、3D光学スキャナー(iTeroなど)を用いたデジタル精密診断を導入し、骨格や歯根の状態を三次元的に把握した上で治療計画を策定しています。
一方で、各院の間には「アプローチの手法」と「料金体系」に明確な違いが存在します。マウスピース単独での歯移動技術を突き詰める医院がある一方、治療初期や部分的にワイヤー矯正を組み合わせる「ハイブリッド矯正」を得意とする医院もあります。また、治療途中の追加費用が発生しない「トータルフィー制」を採用しているか、毎回の通院ごとに処置料・管理料を支払う都度払い制であるかも医院によって異なります。総額の透明性を最優先したい方は保証や追加費用の有無を、重度のガタつきや噛み合わせのズレを解消したい方は複合治療やアンカースクリューの対応可否を比較表で確認してください。
掲載各社の比較表
掲載順は評価順ではありません。
歯科医院名 所在地 料金目安(全体矯正) 難症例・リカバリー対応方針 資格・認定ステータス 保証・追加費用体系 初回相談・検査費用 支払い方法 医療法人社団M&S歯科クリニック 芦屋M&S歯科・矯正クリニック 芦屋市大原町 800,000円〜1,200,000円 重度叢生・骨格性・外科併用・セカンドオピニオン対応 インビザライン認定専門医・日本矯正歯科協会専門医在籍(プラチナエリート認定) トータルフィー制(調整料・保定装置料の追加なし) 初診相談・簡易スキャン無料(精密検査料:38,500円) クレジットカード、電子マネー、デンタルローン(月々4,289円〜) しみず歯科 神戸市兵庫区上沢通 1枚20,000円(目安7〜15回) ワイヤー矯正併用・インプラント矯正・他院で断られた難症例対応 レベルアンカレッジシステム指導インストラクター、認定医 公式サイトに記載なし(治療回数に応じた都度設定) 初回カウンセリング無料(矯正検査料:33,000円) 現金、クレジットカード、デンタルローン おおの歯科・矯正歯科 神戸市垂水区野田通 880,000円(税込) ハイブリッド矯正(ワイヤー併用)・アンカースクリュー・セカンドオピニオン 日本矯正歯科学会認定医、歯学博士 管理料6,600円、観察料3,300円が別途発生 相談料0円(初診検査料:33,000円、矯正診断料:6,600円) 一括支払い、デンタルローン 甲南山手すみれ歯科・矯正歯科 神戸市東灘区森南町 533,500円〜869,000円(税込) 便宜抜歯併用・ブラケット&マウスピース複合治療・他院で断られたケース対応 インビザライン認定医在籍 保定装置55,000円、調整費・管理費別途 相談料無料(精密検査料:22,000円) 現金、クレジットカード、デンタルローン アルデブラン歯科・矯正歯科 神戸三宮院 神戸市中央区三宮町 フル難症例869,000円〜957,000円(税込) スピード矯正(部分ワイヤー併用リカバリー)・抜歯症例・相談実績多数 インビザラインドクター在籍 公式サイトに記載なし(プラン別明記、再印象等の規定あり) 初回カウンセリング無料 クレジットカード、デンタルローン 芦屋ひだまり歯科矯正クリニック 芦屋市公光町 330,000円〜1,045,000円(税込) 補助装置(アンカースクリュー・顎間ゴム)併用・他院で無理と断られた症例対応 インビザライン・プラチナプロバイダー、歯学博士 保証期間内の再製作対応あり(リテーナー代別途規定) 初回カウンセリング対応(要問い合わせ) クレジットカード、デンタルローン クラッセ歯科・矯正歯科 神戸市東灘区御影中町 スタンダード950,000円(最大858,000円プランあり) 非抜歯難症例対応・セカンドオピニオン受入・他院で断られたケース対応 インビザライン公認講師・ブラックダイヤモンドプロバイダー(山﨑理事長) トータルフィー制度(通院ごとの調整料なし) 無料相談実施(デジタルシミュレーション対応) 現金、クレジットカード、デンタルローン(月々4,100円〜) 上記比較表は各歯科医院の公式サイトに掲載されている最新の公開情報に基づき作成しています。矯正治療の適応範囲や最終的な総額費用は、お口の骨格や噛み合わせの状態によって変動するため、詳細な診断には各院での精密検査が必要です。
兵庫県でインビザラインの難症例・セカンドオピニオンに対応する歯科医院7院
掲載順は評価順ではありません。各歯科医院の紹介内容は、各医院の公式サイトで公開されている診療方針、導入設備、料金体系等の事実情報に基づき構成しています。
医療法人社団M&S歯科クリニック 芦屋M&S歯科・矯正クリニック
医療法人社団M&S歯科クリニック 芦屋M&S歯科・矯正クリニックは、JR芦屋駅北口からアクセスしやすい立地にある大型総合歯科医院です。一般歯科から小児歯科、口腔外科、矯正歯科までを総合的にカバーしており、マウスピース矯正においては年間多数の症例実績を持つ医師や日本矯正歯科協会専門医が診療チームを組んでいます。
他院で「マウスピース矯正の適応外」と判断されやすい重度のガタつき(叢生)や骨格的なズレ、抜歯が必要な症例に対しても、CTや3D光学スキャナー(iTero)によるシミュレーションを駆使して対応策を立案しています。公式サイトではセカンドオピニオンの重要性を明記しており、初回の相談やスキャン診断を無料で提供している点が特徴です。治療費には通院ごとの調整料や保定装置料が含まれた「トータルフィー制」を採用しているため、治療期間が延びた場合でも費用の見通しが立ちやすい仕組みとなっています。
- 対応エリア:兵庫県芦屋市、神戸市東灘区・灘区、西宮市などJR神戸線・阪神沿線
- 料金目安:インビザライン全体矯正 800,000円〜1,200,000円、部分矯正 400,000円〜600,000円
- 難症例対応:重度の叢生、骨格性反対咬合、抜歯を伴う矯正、他院からのセカンドオピニオン受付
- 設備・システム:iTero口腔内スキャナー、デジタルCT、追加費用のないトータルフィー制
追加費用を気にせず定額で治療を進めたい方や、総合歯科としての設備と専門医による詳細なセカンドオピニオンを求めている方に向いています。
医療法人社団M&S歯科クリニック 芦屋M&S歯科・矯正クリニック
住所:〒659-0092 兵庫県芦屋市大原町28−1 パルティー芦屋 2F
電話:0797-21-6268
公式サイト:https://matsuoka-shika.com/しみず歯科
しみず歯科は、神戸市営地下鉄「上沢駅」徒歩1分、神戸高速鉄道「大開駅」徒歩5分の場所に位置する歯科医院です。院長はインプラントや矯正治療に関する講師・インストラクターとしての経歴を持ち、マウスピース単独の治療にとどまらず、多様な治療技術を統合したアプローチを行っています。
公式サイトでは「他院で断られたような難しい症例でも諦めずに相談してほしい」と明記されており、歯の移動量が多いケースに対してはワイヤー矯正やインプラントアンカーを用いた矯正技術を併用して対応します。料金体系は、作製するマウスピースの枚数(1枚あたり20,000円)に応じた明確な事前計算制を提示しており、軽度から中等度であれば7〜15回程度での完了を目指すプランも取り揃えられています。
- 対応エリア:神戸市兵庫区、長田区、中央区をはじめとする神戸市内全域
- 料金目安:マウスピース1枚につき20,000円(症例により7〜15回程度。通常矯正料金プラン別途あり)
- 難症例対応:ワイヤー矯正併用、インプラント矯正併用、他院での治療困難症例の相談
- 設備・システム:コンピュータによる事前治療ゴールシミュレーション、スマホでの進捗確認
マウスピース矯正単体では移動が難しい歯並びに対して、ワイヤーなど他の手法を組み合わせた柔軟な解決策を提案してもらいたい方に適しています。
おおの歯科・矯正歯科
おおの歯科・矯正歯科は、神戸市垂水区に位置し、日本矯正歯科学会認定医資格を持つ院長が診断と治療を担当する歯科医院です。予防歯科から小児歯科、インプラントまで幅広く対応する総合診療体制の中で、機能性と審美性の両立を追求した矯正歯科を提供しています。
公式サイトにおいて「他院で難しいと言われた方のセカンドオピニオン」や「後戻り・再治療」専用の相談窓口を設置している点が大きな特徴です。マウスピース矯正単独では十分な歯のコントロールが困難と判断される重度症例に対しては、部分的にワイヤーを併用する「ハイブリッド矯正」や矯正用アンカースクリュー(1本22,000円)を活用し、外科的拡大装置を用いた骨格的アプローチまで選択肢を広げています。
- 対応エリア:神戸市垂水区、須磨区、明石市エリア
- 料金目安:成人・全顎矯正(インビザライン)880,000円(税込)、部分矯正 495,000円(税込)
- 難症例対応:ハイブリッド矯正(ワイヤー併用)、便宜抜歯(1本11,000円)、外科的拡大装置
- 設備・システム:日本矯正歯科学会認定医による直接診断、専用駐車場7台完備
学会認定医による学術的根拠に基づいた精密な診査を受けたい方や、ワイヤー併用を含む総合的なリカバリー案を検討したい方に向いています。
甲南山手すみれ歯科・矯正歯科
甲南山手すみれ歯科・矯正歯科は、JR神戸線「甲南山手駅」から徒歩1分の好立地にある歯科医院です。虫歯や歯周病の治療、セラミック治療などの一般・審美歯科とともに、インビザライン認定医によるマウスピース矯正を専門的に行っています。
公式サイトでは、他院で治療を断られた患者に対して「便宜抜歯を用いた矯正」や「ブラケットとマウスピースを組み合わせた複合治療」による解決策を案内しています。重度のガタつきや骨格的なスペース不足がある場合でも、歯科用CTや口腔内スキャナーで顎骨の状態を精密に計測し、抜歯後の大きな移動スペースを安全に閉鎖する治療設計を行っています。初回相談は無料であり、概算費用や治療期間の説明を受けた上で精密検査(22,000円)に進むことができます。
- 対応エリア:神戸市東灘区、芦屋市、西宮市などJR甲南山手駅周辺
- 料金目安:インビザライン 533,500円〜869,000円(税込)、部分矯正 429,000円(税込)
- 難症例対応:便宜抜歯を伴う矯正、ブラケット&マウスピースの複合治療、他院での不適応症例
- 設備・システム:歯科用CT、口腔内3Dスキャナー、土曜診療対応
抜歯が必要と言われてマウスピースを諦めかけていた方や、駅至近のクリニックで複合的なアプローチを相談したい方に適しています。
アルデブラン歯科・矯正歯科 神戸三宮院
アルデブラン歯科・矯正歯科 神戸三宮院は、各線三宮駅および元町駅から徒歩圏内にある矯正歯科専門クリニックです。マウスピース矯正とワイヤー矯正の双方を高い水準で取り扱っており、症例に応じた多様な治療計画を立案しています。
公式サイトでは、他院でマウスピース矯正が難しいと言われた患者の相談実績が多数ある旨を公表しています。特に「インビザラインフル(難症例ケース)」という専用プランを設定しており、歯の移動量が多い症例に対してはマウスピースを基本としながら一時的にワイヤーを用いて歯の動きを修正する「スピード矯正(併用治療)」を提案しています。顎間ゴムによるリカバリーや再印象の規定も整備されており、治療計画からのズレが生じた場合のバックアップ体制が整っています。
- 対応エリア:神戸市中央区(三宮・元町)、神戸市内全域、明石・姫路・阪神間
- 料金目安:インビザラインフル(難症例ケース)869,000円〜957,000円(税込)
- 難症例対応:マウスピース枚数無制限プラン、ワイヤー併用によるスピード矯正、抜歯症例リカバリー
- 設備・システム:3Dデジタルスキャナー、平日19:30まで診療、土日診療対応
三宮中心部で通院利便性を重視したい方や、マウスピース単独に固執せずワイヤーとの併用で治療期間短縮や確実な仕上がりを目指したい方に向いています。
芦屋ひだまり歯科矯正クリニック
芦屋ひだまり歯科矯正クリニックは、阪神芦屋駅から徒歩1分の場所に位置し、提携駐車場も20台分完備された通院しやすい環境の歯科医院です。院長は歯学博士であり、インビザラインの症例実績に応じて授与される「プラチナプロバイダー」に認定されています。
公式サイトでは「マウスピースでは無理と他院で断られた方」に向けた治療方針を明示しています。歯の平行移動や回転移動が難しい症例に対して、歯の表面に配置するレジン製突起(アタッチメント)の設計を工夫するほか、顎間ゴムやアンカースクリューなどの補助装置を精密に配置することで、インビザライン単独での適応限界を引き上げる工夫を行っています。また、治療途中でアライナーの浮きや噛み合わせの不調が生じた際の再製作保証基準についても詳しく公開しています。
- 対応エリア:兵庫県芦屋市、西宮市、神戸市東灘区
- 料金目安:インビザライン 330,000円〜1,045,000円(税込)、部分矯正 440,000円(税込)
- 難症例対応:アンカースクリュー併用、顎間ゴム併用、他院での不適合症例の再評価
- 設備・システム:プラチナプロバイダー認定ドクター、オンライン診療対応、土曜診療
阪神沿線で駐車場を利用して通院したい方や、アタッチメントや補助装置の技術を駆使してなるべくマウスピース主体で治したい方に適しています。
クラッセ歯科・矯正歯科
クラッセ歯科・矯正歯科は、阪神御影駅直結の商業施設「御影クラッセ」4階に医院を構える総合歯科クリニックです。通算2,000症例以上のマウスピース矯正実績を誇る医療法人Miraiグループの本院であり、インビザライン公認講師を務めるブラックダイヤモンドプロバイダーの歯科医師が治療計画の設計を統括しています。
公式サイトでは「他院でインビザライン矯正を断られた難症例への対応」を明確に打ち出しており、骨格的な難易度が高いケースや他院では外科手術・抜歯が必要とされた症例であっても、非抜歯でのアプローチを検討できる知見を蓄積しています。0.1mm単位でのシミュレーション設計を行うとともに、治療開始前に全費用を明示する「トータルフィー制度」を導入しており、治療途中のマウスピース追加や調整による追加料金が発生しない明朗会計を徹底しています。
- 対応エリア:神戸市東灘区、灘区、芦屋市、西宮市など阪神間
- 料金目安:インビザライン・スタンダード 950,000円(最大858,000円の定額プラン等あり)
- 難症例対応:非抜歯による難症例改善、外科矯正回避アプローチ、セカンドオピニオン受入
- 設備・システム:インビザライン公認講師による治療計画監修、御影クラッセ500台駐車場利用可
過去の診断で「抜歯や外科手術が必須」と言われて迷っている方や、公認講師が治療計画を作成するグループの大規模な実績を重視したい方に向いています。
他院でインビザラインが「難しい」と判定される理由
歯の移動距離や回転が大きい重度の叢生
インビザラインをはじめとするマウスピース型矯正装置は、歯の表面を樹脂製マウスピースで包み込み、持続的な圧力をかけることで歯を移動させます。しかし、歯が重なり合っている度合いが強い「重度叢生」の場合、歯を並べるためのスペースが大幅に不足し、歯根を平行に移動させる「歯体移動」や、ねじれた歯を回転させる「捻転改善」の難易度が極端に高くなります。
経験の浅い歯科医師の場合、マウスピース単独ではシミュレーション通りに歯が動かないリスクを警戒し、「適応外」として治療を断るケースが見られます。一方で、難症例に習熟した歯科医院では、歯間削合(IPR)によるスペース創出や、歯の表面に装着する突起物(最適アタッチメント)の緻密な設計、顎間ゴムの活用によって、同様の症例でもインビザラインでの治療を成立させています。
骨格性のズレや上下の噛み合わせの不調和
出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)、噛み合わせが深すぎる過蓋咬合、前歯が噛み合わない開咬などの症状において、その原因が「歯の傾き」だけではなく「上下の顎の骨格的な位置のズレ」にある場合、インビザライン単独での改善は難度を極めます。日本矯正歯科学会のガイドライン等でも示されている通り、骨格的な不調和が大きい場合は外科的顎矯正手術を伴う治療が第一選択となることがあります。
一般的なマウスピース矯正専門院では外科併用や骨格的なアプローチに対応できないため、一律に「不可」と判定されがちです。しかし、総合歯科や学会認定医が在籍する医院では、骨格のズレの度合いをセファロレントゲンやCTで精密に数値化し、マウスピースと矯正用アンカースクリュー(一時的に顎骨に埋入する微小なネジ)を併用することで、外科手術を回避しながら噛み合わせを改善できるケースを的確に見出しています。
小臼歯などの抜歯を伴う大規模なスペース閉鎖
口元の突出感(口ゴボ)を改善したい場合や重度のガタつきを解消する場合、上下左右の第一小臼歯を抜歯してスペースを作る処置が広く行われます。抜歯を行うと約7〜8mmという大きな隙間が生じますが、マウスピース矯正はこの隙間を閉じる際に、前後の歯が隙間に向かって倒れ込んでしまう「傾斜移動」を起こしやすいという力学的な弱点を持っています。
この傾斜を防ぎ、歯根を真っ直ぐ保ったまま平行移動させる技術は高度な治療計画が要求されるため、医院の設備や医師の技術力によって対応可否が分かれます。抜歯症例の経験が豊富な歯科医院では、抜歯箇所の隣接歯に特殊なアタッチメントを配置したり、治療初期の数ヶ月間だけワイヤーを装着して大まかな移動を終えた後にマウスピースへ切り替えたりする工夫で、確実な治療結果を導き出しています。
他院で断られた人が検討すべき選び方の判断軸
ワイヤー矯正や補助装置を併用できるハイブリッド体制か
インビザラインの適応可否で迷った際は、その医院が「マウスピース矯正専業」なのか、それとも「ワイヤー矯正や各種補助装置も院内で柔軟に行える総合体制」なのかを必ず確認してください。マウスピース装置には得意な動き(傾斜や後方移動)と苦手な動き(挺出や大きな歯根移動)が存在するため、単一の装置に固執すると無理な計画になりがちです。
難症例に対して高い成功率を持つ医院は、矯正用アンカースクリューの埋入や顎間ゴムの併用、さらには「部分的にワイヤーを用いて歯を大きく動かしてからマウスピースで仕上げる」といった複合治療を柔軟に提案してくれます。複数の選択肢を同じ院内で扱える歯科医院を選ぶことが、無理のない安全な治療計画につながります。各院がワイヤー併用に対応しているかは、記事前半の比較表「難症例・リカバリー対応方針」の列で確認できます。
治療計画の精密さとデジタル設備の充実度
インビザライン治療の成否は、装置そのものの性能ではなく、歯科医師が作成する「クリンチェック(3D治療計画ソフトウェア)」の設計精度に依存します。画面上で綺麗に並んでいるように見えても、骨の厚みや歯根の移動限界を考慮していなければ、実際の口腔内では計画通りに動かず、途中でマウスピースが浮いて治療が破綻します。
そのため、事前の診査において従来の二次元レントゲンだけでなく、顎骨の厚みや神経の位置を立体的に把握できる「歯科用CT」や、0.1mm単位の歯列スキャンが可能な「iTero」などのデジタル設備が完備されているかを確認することが不可欠です。精度の高い設備を有する医院では、治療前の段階で「なぜ他院で難しいと言われたのか」「当院ではどの技術を用いて移動を成立させるのか」をモニター上で視覚的に説明してくれます。
追加調整費や再製作費を含む料金システムの透明性
難症例のインビザライン治療は、軽度の部分矯正に比べて治療期間が2〜3年程度と長期化しやすく、治療途中でアライナーの再製作(追加アライナー)が必要になる頻度も高くなります。この際、初期費用が安く見えても、通院ごとの調整料(5,000円〜10,000円)や再スキャン費用が都度加算される料金体系の場合、最終的な総額が予想を大幅に上回ってしまうトラブルが生じかねません。
費用トラブルを防ぐためには、すべての通院費・調整料・再作製費があらかじめ含まれている「トータルフィー制」を採用している医院か、あるいは都度払い制であっても上限額が設定されている医院を選ぶことが安心につながります。契約書を交わす前に、保定装置(リテーナー)の作製代や治療計画延長時の追加費用について書面で確認してください。各院の料金システムは、比較表の「保証・追加費用体系」の列で確認できます。
兵庫県におけるインビザライン治療の費用相場と料金の見方
厚生労働省の医療広告ガイドラインおよび日本矯正歯科学会の公表資料によると、一般的な成人の歯列矯正は公的医療保険が適用されない自費診療(自由診療)となります。兵庫県内の歯科医院におけるインビザラインの全体矯正(フル・コンプリヘンシブプラン)の費用相場は、おおむね750,000円〜1,200,000円程度(税込)が標準的な目安となっています。
他院で断られた難症例の場合、標準相場に加えてアンカースクリューの埋入手術費用(1本あたり20,000円〜30,000円程度)や、一時的なワイヤー装置の装着費用(50,000円〜150,000円程度)が別途加算されるケースがあります。一方、医院によってはこれらすべての処置を「難症例フルプラン」として定額内にパッケージ化している場合もあります。
見積もりを確認する際は、提示された金額に「初診相談料」「精密検査・診断料」「毎回の再診・調整料」「追加アライナー発注費用」「治療終了後の保定装置(リテーナー)代」が含まれているかを必ずチェックしてください。なお、噛み合わせの著しい不調や咀嚼障害の改善を目的とした成人の歯列矯正治療は、税制上の「医療費控除」の対象となる場合があります。確定申告時に年間の医療費負担を軽減できる可能性があるため、領収書や診断書の保管方法についても事前に確認しておくことを推奨します。
他院でインビザラインを断られた人からよくある質問
Q1. 他院で「マウスピースは無理」と言われたのに、別の医院で「できる」と言われるのはなぜですか?
マウスピース矯正の適応判断は、担当する歯科医師の治療経験や技術力、医院の設備によって大きく異なるためです。インビザラインは世界共通の装置ですが、それを動かす治療計画(クリンチェック)は歯科医師が個別に作成します。難症例の経験が豊富な医師や、ワイヤー併用・補助装置のノウハウを持つ医師であれば、他院で適応外とされた歯並びでも安全に動かすアプローチを立案できます。
Q2. セカンドオピニオンを受ける際、前の医院で撮ったレントゲンや資料は必要ですか?
可能であれば前の医院から検査データや診断書を提供してもらうと初診がスムーズですが、手元に資料がなくても問題なく受診できます。多くの歯科医院では、現在の骨格や歯並びの最新状態を正確に評価するため、自院の3D光学スキャナーや歯科用CTを用いた再検査を実施します。まずは現在の診断に対する疑問や希望を率直に相談することをおすすめします。
Q3. インビザライン単独で無理な場合、ワイヤー矯正しか選択肢はありませんか?
必ずしも全体をワイヤー矯正にする必要はありません。歯を大きく動かす初期段階の数ヶ月間だけ部分的にワイヤーを併用し、その後マウスピース矯正に移行する「ハイブリッド矯正」や、一時的に奥歯を後方に送る装置を併用する手法などがあります。目立たない装置で治療したいという希望を医師に伝え、併用アプローチが可能か確認してください。
Q4. 抜歯を伴う矯正でもインビザラインで治療することは可能ですか?
抜歯を伴うインビザライン治療は十分に可能です。かつてはマウスピースでの抜歯症例は困難とされていましたが、近年のアライナー素材の改良や最適アタッチメントの開発、アンカースクリューの併用技術によって多くの抜歯症例が成功しています。ただし、歯が傾いて倒れ込まないよう緻密な力学的コントロールが求められるため、抜歯症例の実績が豊富な歯科医院を選ぶことが重要です。
Q5. 治療途中でシミュレーション通りに歯が動かなくなった場合はどうなりますか?
マウスピース矯正では、歯の動きやすさの個人差や装着時間の不足などにより、途中で計画とのズレが生じることがあります。その際は、再度3Dスキャンを行って治療計画を修正し、新しいマウスピースを作り直す「追加アライナー(リファインメント)」を行います。保証期間内であれば追加費用なしで再製作できるプランが一般的ですが、再製作規定の有無は契約前に確認してください。
まとめ
一度他院で「インビザラインは難しい」と告げられたとしても、それは「その歯科医院の治療方針や設備では対応が難しかった」という結果に過ぎず、あなたのお口が絶対にマウスピースで治せないと決まったわけではありません。歯科医師が培ってきた臨床経験や、ワイヤー併用などのリカバリー技術、デジタル診断設備の有無によって、導き出される解決策は大きく変化します。
後悔のない選択をするためには、単一の診断結果で治療を諦めてしまうのではなく、難症例への対応方針を明確に示している複数の歯科医院でセカンドオピニオンを受けることが重要です。まずは本記事の比較表を参考に、気になる医院の無料カウンセリングや精密診断を活用し、納得できる治療計画を提案してくれる医師を見つけてください。