現代病とも言えるスマホ首や慢性的な眼精疲労がまさか側頭部の薄毛の原因になっているとは多くの人が想像もしていないでしょう。しかし解剖学的な視点から見ると目と首そして側頭部は筋肉や筋膜神経によって密接にリンクしておりこれらが連動して頭皮環境に悪影響を及ぼしているのです。側頭部には側頭筋という大きな筋肉がありこれは咀嚼筋の一つとして顎の動きに関わるだけでなく顔の皮膚や頭皮を引き上げる役割も担っています。私たちがスマホやパソコンの画面を長時間凝視する時無意識のうちに姿勢が悪くなり首が前に出るスマホ首ストレートネックの状態になります。この姿勢は重い頭を支えるために首や肩の筋肉に過度な負担をかけ血流を滞らせます。さらに目のピント調節を行う毛様体筋が疲労するとその緊張は視神経を通じて周囲の筋肉へと伝播しこめかみから側頭部にかけての側頭筋をガチガチに凝り固まらせてしまいます。頭皮は顔と繋がった一枚の皮膚であり筋肉の上に存在します。土台となる側頭筋が凝り固まり収縮してしまうと頭皮も引っ張られて硬くなり血管が圧迫されます。血液は髪の成長に必要な酸素や栄養素を運ぶライフラインですから血流が悪くなれば当然毛根は栄養不足に陥り髪は細く弱々しくなり抜け落ちてしまうのです。これが眼精疲労からくる側頭部の薄毛のメカニズムです。特に側頭部は視神経に近い場所にあるため目の疲れの影響をダイレクトに受けやすい部位なのです。対策としてはまずデジタルデトックスを意識し目を休める時間を作ることです。1時間に一度は画面から目を離し遠くを見たりホットタオルで目元を温めて血行を良くしたりしましょう。また側頭筋のマッサージも非常に効果的です。耳の上あたりに手のひらの付け根を当て円を描くようにゆっくりと筋肉をほぐしてあげてください。痛気持ちいいと感じる程度の強さで行うと目の疲れが取れると同時に頭皮の血流も改善されます。スマホ首を改善するためのストレッチや正しい姿勢を心がけることも根本的な解決には欠かせません。現代社会においてデジタルデバイスを完全に手放すことは難しいですが目と体の疲れを放置することは髪の命を削ることと同義です。日々のケアで筋肉の緊張を解きほぐし血流の道を確保してあげることで側頭部の髪は再び息を吹き返すはずです。
眼精疲労が原因?スマホ首と側頭部の薄毛の意外なリンク