「薄毛を治すには食事が大事って言うけど、部活や塾で忙しくて、毎食バランスの取れた食事なんて無理だよ」。そう感じている高校生は多いのではないでしょうか。親に頼るのも気が引けるし、かといって自炊する時間もない。でも、諦めるのはまだ早いです。実は、私たちの身近にあるコンビニエンスストアを賢く利用すれば、髪の毛を元気にするための食生活改善は十分に可能なのです。まず、髪の主成分である「タンパク質」を意識して選びましょう。コンビニの定番であるサラダチキンは、低脂質・高タンパクでまさに理想的な食材です。おにぎりを一つ選ぶなら、鮭やツナマヨなど、具材にタンパク質が含まれるものを選びましょう。ゆで卵やチーズ、豆乳、ヨーグルトなども手軽にタンパク質を補給できる優等生です。次に、タンパク質の働きを助け、健康な頭皮を作るために不可欠な「ビタミン」と「ミネラル」です。特に髪の健康に重要な「亜鉛」は、不足しがちな栄養素の一つ。コンビニで手に入るものとしては、ミックスナッツがおすすめです。アーモンドやカシューナッツには亜鉛が豊富に含まれています。ただし、食べ過ぎはカロリーオーバーになるので、小袋タイプを選びましょう。ビタミン補給には、カット野菜や野菜スティック、100%の野菜ジュースやフルーツジュースが便利です。冷凍コーナーにあるほうれん草やブロッコリーを買い置きしておき、カップスープに加えるという裏技もあります。逆に、避けるべきは菓子パンやスナック菓子、カップラーメン、糖分の多い清涼飲料水です。これらは糖質や脂質が多く、髪に必要な栄養素がほとんど含まれていません。こうした食品ばかり食べていると、皮脂の過剰分泌を招き、頭皮環境を悪化させる原因にもなります。毎日の食事をすべて完璧に変えるのは難しいかもしれません。まずは、一日のうち一食でも、おやつでもいいので、「髪に良いもの」を選ぶ意識を持つことから始めてみてください。その小さな積み重ねが、数ヶ月後のあなたの髪を確実に変えていくはずです。