薄毛をカバーするためのスタイリングにおいて整髪料選びは死活問題であり、間違ったアイテムを使うことは髪をベタつかせ束感を作りすぎて地肌を露出させる「スカスカ・ヘア」の原因となります。頭頂部が薄い人が選ぶべきワックスの絶対条件は「マット(ツヤ消し)」タイプであり「ドライ」な質感のもので、油分や水分が多いグリースやジェルタイプを使用してしまうと髪同士がくっついて太い束になり、その隙間から頭皮が丸見えになってしまうため絶対に避けなければなりません。マットワックスは油分が少なくファイバーやクレイ(泥)成分が含まれているため、髪一本一本をコーティングして太く見せる効果があり、ふんわりとした空気感を含んだボリュームを長時間キープするのに適しています。付け方にもコツがあり、手に取ったワックスを透明になるまで完全に伸ばした後、いきなり表面につけるのではなくバックやサイドの内側から馴染ませ、最後に手に残ったわずかな量でトップの毛先をつまむようにして整えるのが鉄則です。そして仕上げに欠かせないのがハードスプレーですが、これも至近距離から噴射すると液の重みで髪が潰れてしまうため、二十センチ以上離した位置から霧をまとわせるように全体に吹きかけ、あくまで「点」ではなく「面」で固めるイメージを持つことが大切です。最近では薄毛専用のパウダーワックスなども販売されており、これらは静電気を利用して髪に微粒子を付着させ物理的に増毛したように見せる効果があるため、特別な日やどうしても自信を持ちたい時にはこうした文明の利器を活用するのも一つの賢い戦略と言えるでしょう。直毛でコシのない髪質と頭頂部の薄毛という二重苦に悩んでいる男性にとって、パーマスタイルは単なるファッションではなく人生を変えるほどのインパクトを持つ最強のソリューションとなり得ます。直毛は光を反射しやすく地肌の透け感が目立ちやすい上にボリュームが出にくいため薄毛の進行をダイレクトに表現してしまいますが、パーマをかけることで髪にランダムな動きと曲線が生まれ、髪同士が重なり合うことで物理的な嵩(かさ)が増し、地肌を巧みに隠蔽する複雑な構造を作り出すことができます。特に「ニュアンスパーマ」や「シークレットパーマ」と呼ばれる緩めのウェーブは、いかにもパーマをかけましたという不自然さを出さずに根元の立ち上がりをサポートし、毎朝のスタイリング時間を大幅に短縮してくれる魔法のような効果があります。またパーマ液によるダメージを懸念する声もありますが、最近の薬剤は進化しており頭皮に付けずに髪の中間から毛先にかけてかける技術も確立されているため、プロの美容師に相談すればリスクを最小限に抑えながらメリットを享受することが可能です。さらにパーマによるウェーブは視線を散らす効果が高く、見る人の意識を「薄い頭頂部」から「お洒落なヘアスタイル」へと誘導することができるため、コンプレックスを逆手に取って大人の色気や個性を演出する武器として活用することができます。
ワックスとスプレーの選び方で変わる薄毛の見え方