更年期に差しかかり、ふと気づいた髪の変化。分け目が広くなった、ボリュームがなくなった、髪一本一本が細くなった。その現実に直面した時、多くの女性は「女でなくなった」かのような、深い喪失感を覚えるかもしれません。若さの象徴とも言える豊かでつややかな髪が失われていくことは、自信を揺るがし、鏡を見るのも憂鬱にさせます。しかし、私は最近、この髪の変化を、少し違う角度から見つめられるようになってきました。これは、私の人生が新しいステージに進んだ証なのだ、と。もちろん、最初はあなたと同じように、焦り、悩み、あらゆる対策を試しました。食事に気をつけ、サプリを飲み、頭皮マッサージを日課にしました。その努力のおかげで、抜け毛の進行は緩やかになり、髪に少しハリが戻ったように感じます。でも、二十代の頃のような髪に戻るわけではありません。その事実を受け入れた時、私の心はふっと軽くなったのです。髪のボリュームが減ったからこそ、これまで試したことのなかったショートカットに挑戦してみよう。そう思い切って髪を切った日、周りの友人から「すごく似合う!」「かえって若々しく見える」と褒められ、新しい自分を発見したような気分になりました。髪を隠すことばかり考えていた頃には見えなかった世界が、そこにはありました。また、髪への執着が少し薄れたことで、他のことにも目が向くようになりました。肌のお手入れを丁寧にしてみたり、今まで着たことのない明るい色の服を選んでみたり。内面を磨こうと、新しい習い事を始めるきっかけにもなりました。更年期の薄毛は、確かに寂しい変化かもしれません。でもそれは、これまでの価値観を見直し、新しい自分の魅力を発見するための、神様からの「きっかけ」なのかもしれないのです。髪の量だけで、私たちの価値が決まるわけではありません。これまでの人生で培ってきた経験、知性、そして優しさ。そういった内面の輝きは、年齢と共にむしろ増していくはずです。髪の変化を嘆くのではなく、自分自身の変化として大らかに受け入れる。そして、今の自分だからこそできるおしゃれや生き方を楽しむ。その前向きな姿勢こそが、何よりもあなたを美しく輝かせるのだと、私は信じています。
髪の変化は私自身の変化!受け入れて輝く方法