私が初めて円形脱毛症になったのは高校受験の時でした。後頭部に突然できた十円玉大のハゲを見つけた時のショックは今でも忘れられません。それ以来就職や昇進失恋など人生の節目や強いストレスがかかる場面で度々脱毛斑が現れるようになりました。最初は隠すことに必死で風が吹くのが怖くて仕方なくハゲがある自分は欠陥品だと思い込みさらにストレスを溜め込むという悪循環に陥っていました。皮膚科に通いステロイドの塗り薬やフロジン液を使って治療していましたが治ってはまたできの繰り返しで根本的な解決には至りませんでした。医師からはストレスを溜めないようにと言われましたが生きていればストレスを感じないなんて不可能ですし性格を変えることも簡単ではありません。しかしある時転機が訪れました。ヨガのインストラクターをしている友人から心と体は繋がっているからまずは呼吸を整えてみたらとアドバイスを受けたのです。半信半疑でヨガを始めてみると深い呼吸をすることで張り詰めていた神経が緩み頭の中がクリアになる感覚を味わいました。それまでの私は常に何かに追われ交感神経が優位になりっぱなしでリラックスすることを知らなかったのです。ヨガを通して自分自身と向き合う時間を持ち自分の体の声を聞く習慣がつくとストレスを感じた時にすぐに気づけるようになりました。あ今無理をしているな肩に力が入っているなと感じたら一度立ち止まって深呼吸をし自分を甘やかす時間を作るようにしました。また完璧を求める性格も少しずつ手放すようにしました。失敗してもいいハゲができても死ぬわけじゃないと自分に言い聞かせることで心が軽くなりました。さらに脱毛斑ができた時にはウィッグやヘアバンドを使って逆におしゃれを楽しむように発想を転換しました。隠すためではなくファッションとして楽しむことでハゲに対するネガティブな感情が薄れていきました。現在も仕事が忙しくなると小さな脱毛斑ができることはありますが以前のようにパニックになることはありません。これは体が休憩を求めているサインだと冷静に受け止め生活ペースを落としてケアに専念することで悪化を防げるようになりました。円形脱毛症は体質的な要素も大きく完全に治すことは難しいかもしれません。しかしストレスとの付き合い方を変え自分の弱さを受け入れることで症状をコントロールすることは可能です。私にとって円形脱毛症は自分を大切にすることを教えてくれる人生のバロメーターのような存在になりました。同じ悩みを持つあなたもどうか自分を責めずストレスと共存しながらあなたらしい美しさを見つけてほしいと思います。